キリコ会館の楽しみ方

石川県能登半島の魅力といえば、何といっても豊かな自然と、伝統行事でしょう。特に観光地として有名な能登半島先端の輪島市には、能登を代表する伝統工芸である輪島塗りがあります。

またのどかな風物詩である朝市や、勇壮な御陣乗太鼓は、日本全国のみならず、外国人観光客をも魅了しています。そして忘れてはならないのは、キリコ会館でしょう。

そこには夏から秋にかけ、能登一円で開催されるキリコ祭りに使われたキリコが、会場いっぱいに展示されています。

大きなものは10メートルを越える高さもあり、闇に浮かび上がるキリコの灯りが、幻想的な雰囲気を醸し出しています。都会に出た能登の若者たちは、夏になると、現在でもこのキリコ祭りに参加するために、帰省すると言います。

この巨大なキリコを見ると、青森のねぶた祭りを思い起こす人も少なくないでしょう。

 

江戸時代から、能登地方は漁業や、海運業が盛んで、各地の中小廻船業者が活動していました。これらの北前船は、主に蝦夷の産物や上方の物品を積荷として、蝦夷と大坂を行き来していたのです。

今では考えられない程の隆盛を誇った日本海航路は、こうした各地の文化的つながりを、十分暗示するものです。

このキリコを見れば、その昔栄えた港町や、船乗りたちの無事を祈る村人たちの心意気が感じられるでしょう。